66.解剖予定の父の遺体

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毎週土曜日更新 の

アクセス記録更新中の大反響の実話

「1.小5と余命宣告」続編(第66話目)です。


父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が

小5の時に、その父の余命宣告を受け

その後の覚悟と成長?を描いた実話。


普通ってなに?

他人の目?

それカネになるの?


常識外れのマイルールだらけで

やりたい放題に生きた10代小娘の

活動記録です。


初めての方は、第1話からどうぞ↓

その方が絶対、楽しめます^^

「1.小5と余命宣告


これまでの、他シリーズは

プロフィールページの下部から、どうぞ。




「〇〇の娘ですけど、父の容態は?」


名古屋空港。

到着ロビーから

駐車場に向かいながら

病院に掛けた電話。


看護師さんが、淡々と時刻を言い出した。


「7月30日 午前1時・・・」


なんで?

なに言ってんの?

なんで日付なんか言うの?



頭の中は、混乱しながら

溢れ出てきた涙は止まらない。


さっきまで

小走りに動いていた足が

完全に止まり

携帯電話片手に号泣していた。


そのまま

泣き崩れたいのを

必死に抑えながら

会話を続けた。



看護師さんから


お父さんのご遺体は、

医大に搬送されましたので

そちらに向かってください。



はい。

わかりました。

お世話になりました。



電話を切って

一気に、力が抜けた。




私のスーツケースを持って

少しでも早く!と

先に車の方に行ってくれていた友人に

泣きながら、声を掛けた。


「もう、急がなくていいよ」




ゆっくり帰ろう。

カナダのお土産話をしながら

パーキングまで寄って…



まるで、

何もなかったかのようなドライブ…



あ、どうせだから

先に、(入院していた病院)に

寄ってもらってもいい?

主治医の先生に最後の挨拶してから、

医大に行く。


とお願いした。




立ち寄ったその病院で

主治医だった先生は、


また、切なそうに


「そんなの(挨拶なんか)、いいのに...

 早くお父さんのところに行って」


と、私よりも泣きそうな顔をしていた。




そんなの、わかってる...

わかってるよ。


でも、会いたくないんだ

死んだあの人を、見たくないんだ




この現実を

受け止めたくない自分が

あがいていた。



でも、


行くしかないんだよな…



仕方なく、やっと向かった先は


葬儀屋でもなく、父の家でもなく

浜松医科大学付属病院。


なぜかと言うと


父は、生前

「献体登録」をしていたからだ。


自分の死後、

身体を、医学生の解剖実習に使ってください

という登録。



だから、何も心配するな!

(火葬も、墓も要らないって)


と、散々聞かされてきた。

小学生の時から…



じゃ、この後どうなるの?


を、聞いて、

動いていくのは、私しかいないから。

しっかりしなきゃ!!



医大に着いてからは、

事務局の人から今後の話を聞き

書類のやりとり。


そして

最後に、遺体と対面。




案内された部屋の中は、

真夏だというのに、とても寒かった。


父は、透明な冷凍ケースに入っていて、

もう身体に直接触れることは出来なかった。


遺体を保存していくための

処理が施されていたのだろう…


頭は、パカッと切った後

大きく縫ってあった。


顔には、小さな霜が付いていて

肌は緑色っぽくなっていた。



18歳にして

生まれて初めて見た死体。



気持ち悪い…



これが、あの人…?




このすぐ目の前の現実を

認めたくなかったのに…




その顔をずっと見ていたら

今まで抑え込んでいたなにかが

涙といっしょに溢れ出した。


ひやりと冷たいショーケースに

すがりつき、号泣しながら

ただひたすらに、謝っていた。




ごめんなさい。

お父さん、ごめんなさい!










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