ハズれ?のマッサージ店(第3話)
「女の人ってのは、あれですよね?
顔のエステとかで、2万とか3万とかかけるんでしょ?」
(どこ情報だ?)
「オシャレな人は、横浜とか湘南とか行くんでしょ?」
(いつの時代だ?)
「こんなにおキレイなら、買い物は東京ですか?」
(だれのことだ?)
「さー?どうなんでしょうか。わかりません。」
この冷たい返答に全てが集約されているんだ!
察してくれよっ!!
とか思いつつも、
このおじさんは、悪い人には見えないのだ。
昭和の雰囲気がただよう素朴な印象で
決してイヤなカンジはしない。
(ま、仕方ないか。)
私の中で、私の勝手な常識を外すことで
この空間も悪くなくなってきた。
電気ヘルメットがあって、テレビがあって、ストーブがあって
なんだか、昭和の治療院にタイムスリップしたみたいじゃん♪
な~んて、おじさんマジックにかかり始めたところで
おじさん、早稲田実業、清宮選手もビックリの
とんでもない一打を放つ。
「女の人は、あれでしょ?アロマとか好きなんでしょ?」
(なんだ?その大ざっぱな質問!?)
「いや~、やっぱ私も年だから、加齢臭?みたいな?
臭いとかで、お客さんに臭ったら悪いかなと思いまして。
アロマとか、やった方がいいのかなって思って…」
(えーーーー!アロマをどーする気よ!?
しかも気にするとこ、ソコっ!?驚)
なんかですねぇ、ツッコミどころ満載で
もう思わず笑えてきてしまったところで、
私の中で、なにかがはじけた。
パンッ!!
「いやいや、おじさん!
その前にあの洗濯物、なんとかした方がいいよ!
あれから、臭いが出るんだから!」
癒されないなら、喋るしかない!
と、もうこの口は止まらなくなった。。。
ありえない店 × ありえない客 の
奇跡のコラボレーションは、ここからがまた面白い(笑)
つづく。。。
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